コンサルやセミナーを通じて感じること
【葬儀社経営の羅針盤】これからの葬儀社経営のヒント 第108号(9月18日配信)
~受注件数UP・単価UP・コスト削減・人事戦略など最新の葬祭業情報マガジン~
葬祭業専門コンサルタントの目線
なぜ同じ業界でも差がつくのか? ― 葬祭業の現場から考える
私たちは日々、専門葬儀社やJA葬祭の皆さま向けに数多くのセミナーを行っています。その中で感じるのは、同じ業界に身を置き、同じような課題を抱えているにもかかわらず、成果や成長スピードには大きな差が生まれているという事実です。
「なぜ、こんなにも差がつくのだろうか?」
この問いは、セミナー後の振り返りで毎回のように浮かびます。そして私は次のような違いが大きいと考えています。
当たり前のことを“当たり前に”やり続けているか
業界の方向性や、やるべきこと自体は、皆さん頭では理解されています。しかし実際に行動へ移すかどうかが分かれ道です。たとえば「会員制度を強化した方がいい」「地域での認知度を高めよう」と分かっていても、日常業務の忙しさを理由に後回しにしてしまう。逆に成果を出している会社は、当たり前のことをコツコツ積み重ね、続けています。
忙しい時ほど実行できているか
葬祭業は急な対応が求められる仕事です。だからこそ「葬儀が立て込んでいて忙しい」という言い訳は常につきまといます。しかし、忙しい時期にこそ小さな改善を止めない会社は、着実に前進していきます。ブログ更新やSNS発信、スタッフ研修など、ほんの少しの積み重ねでも継続できるかどうかで、1年後には大きな差がつくのです。
会議や話し合いが活発か
意見交換の場があるかどうかも大切です。会議を開いていても、一部の人しか発言せず、決まった流れだけで終わってしまう。これでは組織は活性化しません。成果を出している会社は、現場スタッフからも意見が出やすい雰囲気づくりに取り組み、組織全体で改善点を共有し、スピード感をもって実行しています。
差がつくのは小さな積み重ね
特別なアイデアや画期的な戦略だけが成果を生むわけではありません。むしろ、日々の“当たり前”を徹底できるかどうかが大きな分かれ目になります。
葬儀という仕事は、ご遺族に寄り添うと同時に、地域に根ざした信頼を築き続けることが求められる仕事です。派手さよりも、基本を丁寧に積み重ねる。その積み重ねが、気づけば「なぜあの会社はうまくいっているのか」という差となって現れてきます。
私のセミナーでは「やるべきことはすでに見えている」という前提に立ちます。大事なのは“やるか、やらないか”。ぜひ自社の現場でも、日常の行動を見直してみてください。きっと未来の差は、今日の一歩から生まれていきます。
【葬儀社専門経営コンサルタント 小泉悟志】

メールマガジンでは受注件数アップ・単価アップ・コスト削減・人事戦略など、葬儀社経営についての情報を月2回お届けしています!さらに、メールマガジン登録者限定で、葬儀社の販促に役立つ資料が無料でダウンロード可能です。

























