
これからの時代のWEB戦略──選ばれる葬儀社になるために
【葬儀社経営の羅針盤】これからの葬儀社経営のヒント 第104号(7月17日配信)
~受注件数UP・単価UP・コスト削減・人事戦略など最新の葬祭業情報マガジン~
葬祭業専門コンサルタントの目線
少子高齢化が進む日本において、葬儀のあり方も大きく変わりつつあります。家族葬・直葬など小規模化が進み、「事前相談」や「自分らしい最期」への関心が高まる中、葬儀社のWeb戦略もまた、旧来の「会社案内型」から脱却し、新たなステージへ進む必要があります。
本記事では、これからの時代に求められる葬儀社のWeb戦略を、具体的な視点からご紹介します。
「探される」から「選ばれる」Webサイトへ
かつては、喪主や家族が急ぎで情報を探し、最寄りの葬儀社に問い合わせるケースが多くありました。しかし、いまやGoogle検索で複数社を比較し、口コミや事例をチェックしたうえで問い合わせる時代です。つまり、ただ「見つかる」だけでなく、「比較された上で選ばれる」ための設計が必要です。
具体的には
・わかりやすい料金体系とプラン表示
・実際の施行事例やお客様の声の掲載
・「自分たちに合いそう」と思わせるデザインと文脈
など、共感と信頼を得る仕掛けが重要になります。
SEOだけじゃない!「ローカル対策」が鍵
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)をはじめとしたローカルSEOの強化も必須です。特に葬儀は「地元密着」が強いため、「○○市 家族葬」や「△△町 葬儀社」といった検索で上位表示されることが大きな集客に直結します。
対応すべきこと
・施設ごとのGoogleビジネスプロフィールを整備・最適化
・投稿機能や口コミ返信を定期的に運用
・NAP(名称・住所・電話番号)の統一
これらは広告費をかけずにできる、強力な集客手段です。
SNS活用と「ストーリー」で共感を呼ぶ
情報の伝達手段として、InstagramやYouTubeなどのSNS活用も増えています。特に最近は、葬儀の裏側やスタッフの想い、実際の式の様子など、「ストーリー性のある投稿」が共感を集める傾向があります。
・スタッフ紹介や日々の取り組み
・感動的なエピソードの動画
・季節の装飾や供花の紹介
「どんな人が、どんな想いで、どんなお葬式をつくっているのか」を発信することで、企業ブランディングに繋がります。
問い合わせのハードルを下げる仕掛け
「電話は抵抗があるけど、ちょっと相談したい」
「今すぐじゃないけど、資料を見ておきたい」
そんなニーズに応えるために、LINE相談窓口や無料資料請求フォームの設置が有効です。24時間対応のチャットボットや、事前相談予約システムも導入しやすくなっています。
まとめ:これからのWeb戦略は「誠実さ」と「見せ方」の掛け算
Web戦略は、単なる集客手段ではありません。
「どんな会社なのか」「どんな人がいるのか」「どんな葬儀をしてくれるのか」
――それを伝える場であり、ご遺族との最初の接点です。
だからこそ、誠実に、丁寧に、そして見やすく伝える工夫が欠かせません。
時代にあったWeb戦略で、これからの地域のご遺族に「選ばれる葬儀社」を目指していきましょう。
【葬儀社専門経営コンサルタント 小泉悟志】
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