AI時代の“人間らしさ”とは?~デジタルと温かさを両立する葬儀社の在り方~
【葬儀社に役立つ売上UPのヒント】 第57号
~販促、広告、Webサイト制作、デジタルマーケティングなどの戦略をお伝えします~
近年、AI(人工知能)技術の進化は目覚ましく、日々の業務や暮らしに浸透し始めています。
チャットボットや音声認識、画像生成、さらには自動見積作成や文章生成まで。
「便利」「効率的」「早い」といったメリットがある一方で、人の仕事の意味が今、改めて問われています。
では、葬祭業という“人と人とのつながり”が本質である業界において、AIとの付き合い方とは?
今回は、「AI時代における人間らしさの価値」と、「デジタルと温かさを両立させるヒント」をお伝えします。
AIに「できること」と「任せてよいこと」
まず、AIには何ができるのでしょうか。
現在、すでに葬儀社でも導入されつつあるAI活用の一例を挙げてみます。
- 自動見積もり生成:式場や人数を入力すれば、瞬時に料金プランを提示
- チャットボットでの24時間相談受付:よくある質問にAIが即時対応
- 原稿・案内文の自動作成:式次第・司会原稿・手紙・礼状の叩き台を生成
- AIナレーションによる動画制作:写真や文章から動画を作成
- 音声入力・文字起こし:スタッフのメモや日報、ヒアリング内容を自動記録
これらは、定型化できる業務・繰り返しが多い作業に強く、活用次第では人の時間を寄り添うことに充てられるという大きなメリットがあります。
AIでは代替できない人間の温度
一方で、AIでは絶対に再現できない領域も存在します。
葬儀社の仕事は、まさにその部分が“核”となる仕事です。
- ご遺族の言葉にならない想いを汲み取る「傾聴力」
- 故人様とのつながりや背景を感じながら提案する「柔軟な判断」
- 不安や戸惑いを抱えるご家族に寄り添う「表情・声・間」
- 宗教儀礼や地域風習への「文化的理解と対応」
- 最後のお別れに込められた「感情への共感」
これらは、マニュアル通りではできない、人にしかできない価値です。
デジタルは「効率化」ではなく「人の価値を高める手段」
AI活用は、業務を機械に奪われるという話ではありません。
むしろ、「機械に任せられる部分を任せ、人だからこそできる仕事に集中する」という考え方が重要です。
たとえば
- 電話対応や予約受付はAIで効率化し、ご家族との打ち合わせはより丁寧に
- 見積書はAIでたたき台をつくり、スタッフはご希望に寄り添ったご提案に集中
- 案内文や礼状はAIで下書きし、最終的にはスタッフの想いを込めて仕上げる
このように、AIと人間が共に働くスタイルを築くことが、今後の葬儀社のスタンダードになっていくでしょう。
「温かさ」を見える形で伝えることが大切に
人の価値が重要になる一方で、その価値が伝わりにくいというのも事実です。
だからこそ、
- お客様の声を丁寧に掲載する
- 葬儀事例やスタッフ紹介に想いを乗せる
- LINEやSNSで、日常的な人柄や対応の様子を発信する
- 事前相談や内覧の動画をAI+人のナレーションで届ける
など、人の温かさを可視化する工夫が、より重要になっていきます。
AI時代に「選ばれる葬儀社」とは?
選ばれる葬儀社とは、
単にデジタル化している会社ではなく、「人にしかできない価値」を強みにできる会社です。
DX・AI活用を通じて、現場スタッフの心遣いや提案力を最大化し、ご家族の安心と納得につながる対応を実現していく。
その積み重ねが、信頼と口コミ、ひいては地域に根差した事業成長へとつながります。
おわりに|「AIか、人か」ではなく、「AIも、人も」の時代へ
AI時代において問われるのは、「人にしかできないことは何か?」という視点です。
葬儀社は、どこよりも人の気持ちを扱う仕事。
だからこそ、AIと上手につき合いながら、人の温かさが最大限に届く設計をしていくことが求められています。
「AIをうまく使いたいけど、何から始めれば?」という方、まずはお気軽にご相談ください。
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