AIに引用されないホームページは、選択肢に入らなくなる
📋 この記事のポイント
・情報不足のサイトは候補から除外される:プラン内容、費用、会館設備、対応地域などの具体情報が不足していると、AIに自社の特徴が認識されず比較対象にすら入れません。
・「具体性」と「明確さ」が評価の鍵:対象人数や基本料金に含まれる内訳など、曖昧な表現を排して具体的かつ分かりやすく記載することが、利用者の安心とAIからの高評価に直結します。
・まず取り組むべき5つの確認ポイント:「対応地域」「葬儀形式」「費用体系」「会館設備」「疑問解消ページ(FAQ・事例等)」が自社サイトで明確になっているかを点検し、継続的に情報を蓄積することが重要です。
・何もしない放置が最大のリスク:AIからの信頼構築には時間がかかるため、「うちは地域で知られているから」と後回しにせず、今すぐ自社ホームページの情報を整える必要があります。
【10月27日(火・友引)開催】
第6回「成長する葬儀社のためのセミナー ~葬儀社経営の羅針盤~」を東京国際フォーラムにて開催します。
AIO対策・採用と組織づくり・AI活用・省力化など、これからの葬儀社経営に必要なテーマを、具体的な事例とともにお伝えします。
セミナー終了後には、今回初となる懇親会も開催します。
結論から申し上げると、これからの葬儀社のホームページには、
「検索結果で上位に表示されること」だけでなく、
「AIに正しい情報源として認識され、回答の中で紹介されること」 が求められます。
現在、葬儀社を探す方法は大きく変化しています。
これまでは、Googleなどで、
「〇〇市 葬儀社」
「〇〇市 家族葬」
「葬儀費用 相場」
と検索し、表示されたホームページを比較する方法が一般的でした。
しかし今後は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに、
「〇〇市で家族葬に対応している葬儀社は?」
「費用が分かりやすい葬儀社を教えて」
「少人数の葬儀に向いている会館は?」
と質問し、AIが提示した候補から葬儀社を選ぶケースが増えていきます。
そのとき、AIに自社の情報が正しく伝わっていなければ、比較の候補にすら入れない可能性があります。
SEO対策だけでは足りない時代が始まっている
これまで多くの葬儀社が取り組んできたのが、検索結果で上位表示を目指す「SEO対策」です。もちろん、SEO対策は今後も重要です。
しかし、検索する人が必ずしもホームページを一件ずつ確認するとは限らなくなっています。AIが複数のホームページから情報を集め、要点を整理し、利用者に回答するようになっているからです。
つまり、これからは、
・検索エンジンに評価される
・Googleマップで見つけてもらう
・AIの回答に引用される
この三つを意識した情報発信が必要になります。
AIの回答に自社の情報を反映させるための取り組みが、「AIO対策」です。
情報が少ないホームページはAIに判断してもらえない
AIは、ホームページに書かれていないことを正確に理解することはできません。
例えば、実際には家族葬に力を入れていても、ホームページに詳しい説明がなければ、その特徴はAIに伝わりません。
次のようなホームページは注意が必要です。
・葬儀プランの違いが分かりにくい
・費用に含まれる内容が書かれていない
・会館ごとの設備や収容人数が分からない
・対応地域が明確に書かれていない
・よくある質問が少ない
・葬儀事例や利用者の声が掲載されていない
・会社やスタッフの情報がほとんどない
人が見ても判断しにくいホームページは、AIにとっても判断しにくいホームページです。
「詳しくはお問い合わせください」
という表現だけでは、AIが利用者の質問に答えるための材料が不足してしまいます。
AIは具体的で分かりやすい情報を探している
AIO対策で重要なのは、特別な文章を書くことではありません。
お客様が知りたい情報を、具体的かつ分かりやすく掲載することです。
例えば、
「家族葬に対応しています」
だけではなく、
「ご家族・ご親族を中心とした10名から30名程度の家族葬に対応しています」
と書くことで、対象となる葬儀のイメージが伝わりやすくなります。
また、
「安心価格の葬儀プラン」ではなく、「基本料金に祭壇、棺、骨壺、寝台車などが含まれています。ただし、火葬料金や飲食費、返礼品は人数によって変わります」と説明することで、費用の考え方が明確になります。曖昧な表現を減らし、具体的な情報を増やすことが、利用者の安心だけでなく、AIからの評価にもつながります。
まずホームページの5項目を確認してください
自社のホームページを開き、次の項目を確認してみてください。
・どの地域の葬儀に対応しているか
・どのような葬儀形式に対応しているか
・費用や追加料金の考え方が分かるか
・会館ごとの特徴や設備が掲載されているか
・お客様の疑問に答えるページがあるか
さらに、
「自社が選ばれる理由」
「実際の葬儀事例」
「よくある質問」
「スタッフや会社の紹介」
を充実させることで、ホームページ全体の信頼性を高めることができます。
AIO対策は、一度設定すれば終わるものではありません。
お客様からよく聞かれる質問や、日々の葬儀で説明している内容を、少しずつホームページに追加していくことが大切です。
何もしないことが最大のリスクになる
現時点では、AIからの問い合わせがどの程度あるのか、実感がない葬儀社様も多いと思います。しかし、お客様の情報収集方法が変わってから対応を始めても、すぐにAIから評価されるとは限りません。
情報が充実したホームページをつくり、継続的に更新し、信頼できる情報を蓄積していくには時間がかかります。
だからこそ、今のうちから準備を進める必要があります。
これからのホームページは、単なる会社案内ではありません。
検索エンジン、Googleマップ、生成AIに対して、
「自社はどの地域で、どのような葬儀を、どのような考え方で提供している会社なのか」
を正しく伝えるための重要な経営資産です。AIに引用される会社と、存在を認識されない会社。その差は、今後さらに大きくなる可能性があります。まずは、自社のホームページに、お客様が知りたい情報が十分に掲載されているかを確認してみてください。
編集後記
最近、葬儀社様のホームページをAIに読み込ませ、「この会社はどのような葬儀社ですか?」と質問する機会が増えています。
実際には地域に根差して丁寧な葬儀を行っている会社でも、ホームページの情報が少ないために、AIからは特徴のない葬儀社として説明されてしまうケースがあります。
反対に、対応地域、プラン、会館、葬儀事例、よくある質問などが整理されている会社は、AIもその特徴を具体的に説明できます。会社の実力に差があるのではありません。ホームページ上で伝えている情報量に差があるのです。
「うちは地域で知られているから大丈夫」
という考え方だけでは、これからの新しいお客様には届かない可能性があります。
まずは、お客様やAIの目線で自社のホームページを見直すことから始めてみてください。
〖葬祭業専門コンサルタント 小泉 悟志〗
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